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スタッフ通信

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答えは自分で見つけていく2014年3月26日

先日、初めてカメラマンさんと二人きりでロケにいきました。
今まで私が経験したロケは、
少なくとも、カメラマン、ディレクター、私(AD)という体制でしたが、
今日はカメラマン、私…
…そうです、初めてのディレクションです。

前にも一度、都議会中継のフィラー映像(生中継などが早く終わったときに、次の番組が
始まるまで流す映像)を撮影するために、ディレクションをしたことはあったのですが、
その時は社内のベテランディレクターも一緒でした。
フィラー撮影は多摩動物公園にて

フィラー撮影は多摩動物公園にて

 
今回撮影するのは、醤油。

海外に「和食」の魅力を紹介する番組で、味の決め手の一つである、日本ならではの調味料を紹介する場面。
東京都内で木桶仕込みをしている数少ない蔵の一つを撮影しに、あきる野市まで車を走らせました。
(入社直前にとった運転免許も最近ようやく役に立ってきました!)

当日は、雲一つない青い空!ひんやりとした空気が気持ちいい。
幸先いいなと思いながら運転していると、現場に近づくにつれて、なにやら見慣れない光景が…
それは、道路端、木の上、屋根の上、高く積もったたくさんの雪です。

ロケ日は2月23日、2週続けて記録的な大雪が降ったあとでした。
(この雪から滴るしずくが、この後カメラマンのシャツをずぶ濡れにしようとは…)

 
会社の前に雪のオブジェができました(2月15日撮影)

 会社の前に雪のオブジェができました(2月15日撮影)

 
現場では、先に軽い打ち合わせを行い、撮影する内容や順番を確認。

ここからはいよいよ撮影!

醤油づくりの難しいところ、木桶に入った“もろみ”(これを絞り出したものが醤油になります)を
かき混ぜる醤油屋のご主人の熟練の技など、一つの調味料に含まれるたくさんのこだわりや味の繊細さを
伝えられるように、撮影を進めていきました。

 
もろみを混ぜるのは、かなりの重労働!

  もろみを混ぜるのは、かなりの重労働!

 
撮影も無事終わり、またプライベートでも買いに行こうと思いながら、帰路につきました。
そんな今回のロケで改めて感じたことがあります。

「伝えたいことを映像にするのは簡単ではない」

撮りたい場所や物、動きがあったとしても、カメラを構える角度や画の広さ、
それを引き立てるためのカメラの動き、照明の当て方などで、映像の表す意味が異なってきます。
今回のロケでは、「この映像で伝わるのか?」という疑問が何回も浮かんできました。
その度にカメラマンと相談して撮影を進めていったのですが、
自分の分かっていないところが浮き彫りになった気がします。

「ADのうちからディレクターとしての目線をもつことが大事」と、
この一年間、どの現場でもよく言われました。

ディレクターが構成や撮影に集中できる環境をつくるために、
ディレクターが今何をしてほしいかを考えるという目線はもちろん、
自分が撮る場合はどんな映像にするのか、どんな構成にするのかを考えることが、
ディレクターとしての目線をもつということなのだと、改めて確認しました。

3月も後半に入り、早く桜が咲いてほしいと思う今日この頃。

「簡単ではないからこそ、答えが一つではないからこそ、映像の世界は面白い」

撮影中にこんなことを思える余裕をもてるよう、業界2年目も精進していきます!

 
藤井 裕美
ロケ弁の余りは、喜んでいただきます。