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スタッフ通信

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初心忘るべからず2016年4月18日

昨年秋に放送したNHKBSプレミアム
「ワイルドライフ~バルト海沿岸リトアニア~」の撮影話を書こうと思います。

バルト三国の一つリトアニア、首都のビルニュスは中世ヨーロッパの面影を残す美しい街です。

写真2写真1 そこから車で3時間程走った田園地帯で
野鳥の生態や人々の暮らしの様子を撮影しました。
制作スタッフはディレクター、カメラマン、コーディネーター、
現地人ドライバーの計4人で撮影を進めます。

写真3写真4 現地に入ってからは野鳥の研究者も加わり、
事前に時間をかけて調べた野鳥出現ポイントを丁寧に回って撮影をしていきます。
知りたいことは山ほどあります。研究者を質問攻め!熱意が伝わってか、
毎日、朝から晩まで丁寧に教えてくれました。ありがたい!

写真5 写真6 心強い協力者が!撮影ポイントの傍に暮らす地元の方々です。
情報をくれたり、インタビューに答えてくれたり、こちらもありがたい存在です。
3日に1度くらいの割合でお宅にお邪魔し、お茶やお菓子をご馳走になりました。
休んでないで撮影を進めたいところですが、こうしたコミュニケーションもとても大切な仕事です。

写真7 写真8 食生活はというと・・・基本はサンドイッチやホットドッグなどを
かじりながらの撮影でしたが、たまにレストランに入って食事もします。
ホワイトソースがかかったチキンやポークが美味!日本人に合う味付けです。

写真9 そんな生活をしながら3か所ほどの撮影場所を回りながら、野鳥を待ち続けます。
全50日間、来る日も来る日も鳥を待ち続けるのです。
待っている時間が長い程、その野鳥が現れた時の喜びを大きくてテンションも上がります。
そしてそこで様々な事を考えます。
なぜこの時間、このタイミングで現れたのか、一体何を考えているのか等々・・・
教えてもらった情報や知識と照らし合わせて、頭の中で紐解いていきます。
そこで得られた「気付き」や「発見」は疲れや悩みが吹き飛ぶ程の喜びです。

写真10写真11 私達、番組制作者は自分達の力だけでは番組を作ることが出来ません。
それを助けてくれる様々な人達の力が無ければ、良い番組は生まれないんですね。
そんな番組作りにおいて基本中の基本を改めて感じさせてくれる撮影になりました。
贄田竜矢(37歳) 最近、お寺や神社に引き寄せられます。