とあるお仕事をしてきました2023年5月25日
お久しぶりです。河野です。
新卒で千代田ラフトに入社して、あれから7年が経ち、ADをしていた僕もディレクターとして頑張っています。
7年間で行った主な業務は、すイエんサー、企業VP、教材ドラマ、ミュージカル忍たま乱太郎、最近ではアイドル事業のYouTube動画など制作しており、様々な業務を担当してきました。
昨年ラフトに、とあるお仕事の依頼がありました。
それは、小学校の授業の一環としてクラス全員で一つの映画を作りたいが、どのように作っていいかわからないので、映像の授業をしに来てほしい、というものでした。
20代の若手ということで、僕が担当することになったのですが、子供たちにうまく教えられるか不安を感じていたある日、僕の携帯に見知らぬ番号から電話がきました。
「河野さんの携帯電話ですか?○○小学校の○○です!授業をしにきてください! せーの よろしくお願いします!!!(全員)」
取材交渉の勉強もかねて、子供達が電話をかけてきてくれたのです。
一生懸命行動する姿勢は癒やされますね(笑)
とてもほっこりする電話で幸せな気持ちになりました。
そして迎えた授業当日、教室のドアを開けると、元気いっぱいな子供たちが迎えてくれました。
ところが授業を始めると、あんなに賑やかだった教室はシンと静まり返り、子どもたちは真剣に僕の話に耳を傾け、うなずきながらメモを取っているではないですか!?
僕はあまり授業に集中できない子供だったので、目の前の光景に驚いたのを覚えています。
ちなみにこちらの写真は、授業の後でごちそうになった給食です。
子供達に囲まれながら食べる給食はとても美味しかったです!
※子供たちが、河野さんは大盛りと言ってよそってくれました
今回の授業で僕が1番伝えたかったことがあります。
それは、「誰に何を伝えたいのか」を意識することです。
どんな人がこの映像を見るのか?
映像を通して自分は何を伝えたいのか?
それを明確にすることで作る映像の価値はぐっとあがります。これは、尊敬するある上司が教えてくれました。
僕がいつも大切にしている「誰に何を伝えたいのか」が、子どもたちに少しでも伝わっていればいいなと思いました。
小学校で授業を行ったのは昨年10月。
先日、担任の先生から「映像ができたので、ぜひ観に来てください!」という連絡が来たので、久しぶりに小学校に行ってきました。
教室に入るとこんなものが。
なんと、僕が授業で話した内容がクラスの掲示物になっていたのです!
自分が喋ったことを子どもたちが形にしてくれたこと、学びになっていることにとても感動しました!
映画の上映は、他学年や保護者を集め、体育館で行われました。
お客さんに映画館に来た気持ちになってもらうために、チケットや映画が始まる前に流れるCMまで作っていて、その再現度の高さに驚かされました。
※映画の手作りチケット
本編は「友達の大切さ」を伝えたいという内容でした。
作品に登場するちょっとした小道具や、何度も練習したであろう台詞や、一生懸命考えたであろう台本など、全てに感動しました。
映画が終わり、「僕はこの子供達の授業させてもらえて本当によかったな」と思いました。
この日、僕は子供たちに「映像を作るのは楽しかった?」と質問したのですが、全員が口をそろえて「楽しかった!!!」と言ってくれました。
映像制作は大変なことが多いですが、楽しいこともたくさんあります。
子供達に、映像制作の楽しさを知ってもらえたことが良かったなと思いました。
僕も初心にかえり、映像制作の楽しさを常に忘れず、誰かを感動させる映像を作り続けていきたいと思いました。
PS
帰る間際、子供達が駆け寄ってきて、授業の感想やお礼のお手紙を1冊のノートにしてプレゼントしてくれました。
その中に、「私も授業を受けて僕も河野さんのようにディレクターになりたいです」と書いてありました。
この言葉が一番うれしかったです。
河野達哉
映像のお仕事やっててよかった