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スタッフ通信

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「NINJA TRUTH」の撮影で感じたこと2019年3月4日

入社10ヶ月の王巧琪です。
初めてスタッフ通信を書きます。よろしくお願いいたします。

2018年の9月~11月、3ケ月の間、私は「NINJA TRUTH」という、「忍者」の真実を紹介する海外向け番組のアシスタントディレクターを務めました。
3ケ月で15分番組4本ぶん(手裏剣・忍者屋敷・火器・隠し武器&忍者食)を作った現場で「感激です!!」と言えるような経験を沢山しました。


●小道具作りの大変さに感激

ロケの準備は大変です。ディレクターと一緒にスケジューリングや大量の申請手続きをします。
その中でも小道具の準備は一番難しかったです。
「NINJA TRUTH#5、火器」の中に出てくる焙烙火矢(ほうろくびや)という手榴弾のような爆弾の準備を紹介します。
番組では焙烙火矢がどれだけ威力があるかを検証するため、焙烙火矢を再現してみました。
東急ハンズで透明半球の型とオーブン陶土(オーブンで固まる粘土)を買い、半球をいくつか作りました。
次の日に焼こうと思っていましたが、出社したら、全部割れてしまっていました。

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割れないためにどうすればいいかを考え、やっと完成した半球を、花火師さんに送り相談に乗ってもらいました。
花火師さんが、半球に小石や爆薬を入れて貼り合わせ、新聞紙を巻き、導火線を付けたら、焙烙火矢の出来上がり。
(焙烙火矢を一つ作るのに丸一日かかるそうです)


●優しい方ばかりに出会えて感激

撮影は三重県の伊賀上野や滋賀県の甲賀で行いました。「NINJA TRUTH」を撮影するために、
ナビゲーター、出演者(学者)、実演(忍者や野武士を演じる役者)、演出(プロデューサー、ディレクター)、技術(カメラ、音声、照明)、
そして忍者特殊軍団「阿修羅」のスタッフが集まりました。皆さん、とても優しい方でした。

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10月の伊賀の夜がまさかこんなに寒いと思っていなくて、厳しい寒さに耐えながら撮影を続けました。
その時、「暖かいお茶ありますよ」と優しいお姉さんの声が聞こえてきました。
忍者役を演じてくださった香織さんが暖かいお茶を入れて、持ってきてくれました。
その後「阿修羅」のもう一人の未央さんが私に自分の上着を貸してくれました。
皆さんの優しさに感激して、涙目でお茶を飲んでいました。今もそのお茶の味を覚えています。
撮影はもちろん大変ですが、優しい方ばかり集まる和やかな現場で撮影することができて幸せだと思いました。
異国から来た私に親身に接してくれて、本当にありがとうございました。

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●技術さんの大変さに感激

 忍者の撮影は基本的にカメラ3台を使いました。(火器の爆発撮影の日はなんと8台も!)
様々な場所で撮影を行いました。例えば、林の中、草むら、忍者屋敷の中、屋根など…場所の移動が大変でした。
カメラ、三脚、照明機材、音声機材はとても重く、中でも一番重いのは照明の三脚を固定するウェイトでした。
撮影移動中はなるべく技術さんの荷物を運ぶことが大切だと思いました。

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特に照明さんの仕事は機材を良い位置に設置するだけで体力的に負担がある上、設置に時間がかかると撮影時間が伸びてしまうので、
手助けすることもやらなければならないことだと思うようになりました。

 
映像作りのプロセスはとても面白くて、その楽しさはどんな番組でも一緒です。
沢山の人たちが良い番組を作るという目的で集まり、それぞれの役割を果たして共に頑張っています。
作り上げた映像を観て達成感を味わい、感想を話し合う事もとてもいいことだと思います。

映像制作の業界で働けることに感謝です。

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王巧琪 ロケに連れていってもらえるとめっちゃ喜ぶ。最近編集を勉強中。